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テニス
 
テニス > 連載NO.41
 
〜技術上達コラム こうすればテニスはもっと上達できる〜
 
[連載NO.41 これがダブルス上達のテクニック(パート5)] 
今回は、ダブルスにおけるサービス&ボレーを成功させるテクニックについて考えてみよう。

ダブルスにおいてサービス&ボレーができれば、チームとしての幅がぐんと広がる。ところが、多くのプレーヤーが「サービス&ボレーは上級者がやるもの。現在のサービスとボレーのレベルでは不可能」と考えて、サービス&ボレーを行うことを躊躇してしてしまう。

私が強調したいのは、いくらサービスとボレーの練習を個別に積み重ねても、サービス&ボレーの場面でそれらは使えないということだ。なぜなら、サービス&ボレーをするときのサービスと、ベースラインにとどまるときのサービスとは明らかに違うから。攻撃的なチームに変身したかったら、とにかくサービス&ボレーにチャレンジしてみることである。

サービス&ボレーにおいては、まずサービスを打つポジションを変えなければならない。通常、雁行陣で戦うときには、シングルスのサイドラインのすぐ内側からサービスを打つが、サービス&ボレーでこの位置からサービスダッシュすると、ファーストボレーをするときにハンディを背負うことになる。

基本的にはシングルスのサイドラインとベースラインを結ぶポイントとセンターマークのほぼ中間地点からサービスを打って、サイドラインと平行にネットに向かって直進すればよい。これだけで簡単に50センチから1mネットに近づいてファーストボレーできるようになる。

次に大切なことは、できるだけ早くサービスラインに到達できるサービスのフットワークを身につけること。テニスのルールでは、サービスのインパクトで、足が地面に触れていない限りコートの中に入ってもかまわない。トスをいつもよりネット方向に上げて両足で地面をキックしてサービスをすれば、ベースラインから50センチ以上内側に自然と着地できる。しかも、すでにネット方向に身体全体が動き出しているから、素早くサービスライン上に到達して余裕をもってファーストボレーを打つことができるわけである。

ファーストボレーも、実際にサービス&ボレーをやってみなければ決して身につかない。だから、最初はファーストサービスが入ったときだけサービス&ボレーにチャレンジしてみよう。ファーストボレーが苦手でも気にすることはない。なぜならファーストボレーを打つ前に、レシーバーはプレッシャーを感じてリターンをネットにかけてくれたり、簡単にアウトしてくれたりするからだ。

ファーストボレーではローボレーやハーフボレーを打つ機会が多いので、とにかく相手コートに着実に返球するという心構えが必要となる。スイングをコンパクトに、ラケット面をしっかり安定させてボレーすればよい。

基本的には、クロスにファーストボレーを打てばいいが、単調になってしまうと、リターンサイドのネットプレーヤーにポーチに出られてしまう。ストレートにボレーすることはもちろん、浮いたリターンが飛んできたら、ロブボレーでネットプレーヤーの頭の上を抜いて相手チームを翻弄することもできる。ファーストボレーに変化を持たせることがサービス&ボレー成功の鍵となる。

ときにはオーストラリアン・フォーメーションでサービス&ボレーにチャレンジしてみよう。相手は突然ストレートにリターンすることを余儀なくされるため、あわててしまいミスを誘発してくれる。それだけでなく、ファーストボレーをストレートに返球するとき、通常のフォーメーションに比べてリターンサイドのネットプレーヤーにポーチされる確率も明らかに少なくなる。

あなたが右利きなら、オーストラリアン・フォーメーションはアドコートから試みるのが賢明だ。なぜならこの場合、ファーストボレーをリーチの広いフォアハンドで返球する確率が高いからだ。もちろんサーバーはシングルスと同じセンターマークのすぐ横からサービスすることは言うまでもない。

ファーストサービスを入れたら果敢にサービス&ボレーをしてネットについてみよう。それだけであなたのチームは確実にワンランクアップするだけでなく、ダブルスがもっと楽しくなる。

 
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